【『タイパ』の概念で忘れ去られた『余白」の本当の良さ】
ヨルです。
「コスパ」という概念が定着して久しいですが、
今は「タイパ(タイムパフォーマンス)」という概念が若年層を中心に広まっています。
いわゆる
「決められた時間の中でいかに効率よく、より多くの学びを得られるか。多くの成果を得られるか。」
ということに重きを置いた概念です。
たとえば、
・自己啓発系のYouTube動画は1.5倍速で再生する
・通勤時にAmazonのAudibleのサービスを使って通勤しながら学びを深めていく
・zoomで会議をしながら、別の内職に取り組む
といったところが一例でしょうか。
もちろんタイパ重視の考え方や行動を一概に否定するつもりはありません。
中には、ヨル自身もルーティンにしたいと思うような優れたアイディアもあるし、
人の命は永遠ではないからこそ、その考え方には一理あると思っています。
ですが「ながら作業」では、気づきを得る機会を逃してしまう可能性がある。
基本的に「ながら作業」はいつも通りの作業をこなすだけなら問題ありませんが、
その間は別の「ながら作業」にも脳のリソースを割かれているため、
クリエイティブな発想(例えば作業短縮のアイディアや、今の作業を効果的にしたり、なくすことができる画期的なアイディア)は思いつきにくくなります。
たまにはなんでもない作業にも一点集中してみてはいかがでしょうか。
いっそ「何もしない」をしてみるというのも、ヨルの超オススメです。
スマホも何も持たず目的もなくそこら辺を散歩したり、休日の昼下がりに日向ぼっこしていたりすると
急に活動を活気づけるようなアイディアが浮かぶことがあります。
僕たち活動者には、常に斬新で奇想天外な発想が求められています。
頭の中が「タイパ」の概念に脅迫されている人は、一日の中で少しの時間でも
「効率」を手放す時間を作ってあげると、普段何気なくこなしている作業を効率化できたり、その作業自体をなくすアイディアを思いつくことができたりします。
それは、人生の大きな視点で見ると「タイパの改善に成功している」ということと同意義ではないでしょうか。
目の前の「ちょっとの時間」を一生懸命かき集めるよりも、
少し遠回りしててでも、後々のたくさんの時間を作り出せるほうが身体的にも精神的にも無理なく日々を生きることができる。
健全な精神は、健全な肉体にしか宿らないし、
健全な発想もまた、健全な精神からしか生まれない。
自分の人生に「発想」が生まれる余白を残しておいてあげましょう。
その発想はきっと、自分も周りの人々も幸せにすることができるはずですから。
📝:今日の一歩
日向を見つけたら日向ぼっこをする